改善を提案する
既存システムの改善を提案して通すコツを紹介します。
「作り直し」ではなく「改善」
Section titled “「作り直し」ではなく「改善」”❌ 「このシステムはダメなので作り直しましょう」
✅ 「この画面の操作を1ステップ減らせます」
「作り直し」は大きな決断が必要です。「改善」は小さな許可で始められます。
言い換えの例
Section titled “言い換えの例”| 避ける表現 | 使う表現 |
|---|---|
| 設計がおかしい | この部分を改善できます |
| 使いづらい | 操作ステップを減らせます |
| 古い | より効率的にできます |
| 作り直す | 段階的に改善する |
問題を指摘するのではなく、改善の機会を提示することが大切です。
誰に提案するか
Section titled “誰に提案するか”開発チーム内
Section titled “開発チーム内”- まずは身近なメンバーに相談
- 「こうしたら良くなりそう」を共有
- 賛同者を1人作る
プロダクトオーナー / マネージャー
Section titled “プロダクトオーナー / マネージャー”- ユーザー視点のメリットを伝える
- 数字で効果を示す
- 工数と影響範囲を明確に
ユーザー / 業務担当者
Section titled “ユーザー / 業務担当者”- 「この操作、面倒ではないですか?」と聞く
- ユーザーの声を味方につける
- 「ユーザーからの要望」として提案できる
数字で効果を示す
Section titled “数字で効果を示す”「良くなる」ではなく「これだけ減る」と伝えましょう。
定量的な指標
Section titled “定量的な指標”- 画面遷移が 3回 → 1回 に減る
- 操作ステップが 5 → 3 に減る
- 入力項目が 10 → 6 に減る
利用頻度との掛け算
Section titled “利用頻度との掛け算”- この画面は 月に500回 使われている
- 1回あたり 30秒 短縮できる
- 月に 250分 = 約4時間 の削減
ビフォー/アフターを見せる
Section titled “ビフォー/アフターを見せる”- 現状の画面遷移図
- 改善後の画面遷移図
- 差分を視覚的に示す
提案のタイミング
Section titled “提案のタイミング”良いタイミング
Section titled “良いタイミング”- バグ修正のついでに
- 機能追加の一環として
- リファクタリング期間中
- ユーザーから不満が出たとき
避けるタイミング
Section titled “避けるタイミング”- リリース直前
- 他の大きな変更と同時
- チームが忙しいとき
「ついでに」が通りやすいです。単独で大きな提案は避けましょう。
開発チーム内で
Section titled “開発チーム内で”- 1人でも賛同者がいると通りやすい
- 「○○さんも同意見です」と言える
- レビューで味方になってもらう
ユーザーから
Section titled “ユーザーから”- 「ユーザーの△△さんも困っていました」
- ユーザーの声を収集しておく
- 改善後にフィードバックをもらう
よくある反論への対応
Section titled “よくある反論への対応”「今のままで動いているから」
Section titled “「今のままで動いているから」”→ 「動いています。ただ、この操作を減らすとユーザーの負担が減ります」
→ 「現状維持でも大丈夫です。ただ、この機会に改善すると今後が楽になります」
「変更するとバグが出るかも」
Section titled “「変更するとバグが出るかも」”→ 「影響範囲はこの画面だけです」
→ 「テストを用意します」
→ 「段階的にリリースできます」
「そんな時間はない」
Section titled “「そんな時間はない」”→ 「この1画面だけなら○時間で対応できます」
→ 「次のスプリントで対応できます」
→ 「バグ修正のついでに対応できます」
「ユーザーが慣れているから」
Section titled “「ユーザーが慣れているから」”→ 「慣れていても、減らせる操作は減らした方が良いです」
→ 「新しいユーザーの学習コストも下がります」
却下されたら
Section titled “却下されたら”すぐに諦めない
Section titled “すぐに諦めない”- 「分かりました。また機会があれば」と伝える
- タイミングを変えて再提案
- 別の切り口で提案
- 提案内容をドキュメントに残す
- 「あのとき提案した件ですが」と言える
- 状況が変わったときに再利用
小さく始める
Section titled “小さく始める”- 許可不要な範囲で改善する
- 「こうなりました」と事後報告
- 効果が出たら「他もやりましょう」
効果を報告する
Section titled “効果を報告する”- 「○○が△△になりました」と共有
- 数字で効果を示す
- ユーザーの反応を伝える
次につなげる
Section titled “次につなげる”- 「他の画面も同じようにできます」
- 成功事例として参照できるようにする
- チーム内の知見として蓄積
- 問題指摘ではなく、改善機会として提案
- 数字で効果を示す(「良くなる」ではなく「減る」)
- 味方を作る(チーム内、ユーザー)
- タイミングを見る(「ついでに」が通りやすい)
- 却下されても記録を残し、再挑戦