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例外と関係

ここまで設計方針を紹介してきました。しかし、すべての状況でこれらが最適とは限りません。

例外を知ることで、原則の適用範囲が明確になります。


設計方針は独立しているわけではなく、互いに関係しています。

原則同士の関係

上から順に取り組むと、自然と下の原則も適用しやすくなります。逆に、下の原則だけを適用しようとすると、上の問題が残ったままになりやすいです。


以下のような場合は、確認画面を残す方が適切なこともあります。ただし、まず代替案を検討してください。

  • 外部システムへの課金が発生する操作

    • 決済処理、外部API呼び出しなど
    • 取り消しが技術的に困難
  • 法的な同意が必要な操作

    • 利用規約への同意
    • 個人情報の取り扱いに関する確認
  • 取り消しが不可能な操作

    • 外部への通知送信
    • 物理的なプロセスの開始(印刷、発送など)

これらの場合でも、確認画面ではなく確認モーダルで済むことが多いです。画面を増やす前に、より軽量な手段を検討してください。

ステップフォームが有効な場合

Section titled “ステップフォームが有効な場合”

以下のような場合は、ステップ形式が適していることもあります。ただし、セクション分割+不足表示で代替できないか先に検討してください。

  • 初回ユーザーのオンボーディング

    • 順を追って説明が必要
    • 一度に多くの情報を見せると混乱する
  • 入力に依存関係がある場合

    • 前の選択によって後の選択肢が変わる
    • 例:国を選ぶと都市の選択肢が変わる
  • 規制要件で順序が定められている場合

    • 法律や業界ルールで手順が決まっている

編集画面を分離した方がよい場合

Section titled “編集画面を分離した方がよい場合”

以下のような場合は、編集専用の画面を設ける方が適切なこともあります。ただし、モーダルやサイドパネルで代替できないか先に検討してください。

  • 編集が複雑で、専用のUIが必要な場合

    • リッチテキストエディタ
    • 画像編集、ドラッグ&ドロップ操作
  • 編集中に他のデータを参照する必要がある場合

    • 複数のデータを見比べながら編集
    • 別ウィンドウや別タブでの作業が前提

以下のような場合は、モーダルの方が適切なこともあります。ただし、インライン表示で代替できないか先に検討してください。

  • 短い確認や入力で済む場合

    • 削除確認
    • 名前の変更など、1〜2項目の入力
  • コンテキストを保持したい場合

    • 背景を見ながら判断したい
    • ただし、長いフォームには向かない

例外に該当するかどうかの判断に迷ったら、以下を考えてみてください。

問いYes なら
取り消しが技術的に困難か?確認画面を検討
法的・規制上の要件があるか?要件に従う
ユーザーが初めて使う機能か?ステップ形式を検討
入力が複雑で専用UIが必要か?編集画面を分離

ただし、これらに該当しても、より良い代替案がないか一度は検討してみる価値があります。


原則は「常にこうすべき」というルールではありません。

状況に応じて判断するための指針であり、例外があることを前提としています。

重要なのは、なぜその設計を選んだのかを説明できることです。「なんとなく確認画面を入れた」ではなく、「課金処理があるから確認画面を入れた」と言えるかどうかが大切です。