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シンプルにできない領域

このガイドの設計方針は、すべてのケースに適用できるわけではありません。

「画面を減らす」「確認画面をなくす」というアプローチが、うまく機能しない領域もあります。


CSVインポートは本質的に「バッチ処理」であり、このガイドが前提とする「インタラクティブなCRUD」とは性質が異なります。

通常のCRUDCSVインポート
1件ずつ処理数百〜数万件を一括
即時フィードバック結果は処理後
簡単にUndoできるロールバックが困難
失敗しても影響は1件失敗すると大量データに影響
  • 処理対象が多い → 「何が起きるか」の事前確認が重要
  • 処理時間が長い → 途中キャンセルが難しい
  • 影響が大きい → 「本当に実行していいか」の最終確認

完全にシンプルにはできませんが、以下は改善の余地があります。

  • エラー修正: ファイル再アップロードではなく、画面上で修正
  • 差分表示: 「何件追加/更新されるか」を明確に
  • 非同期処理: 「待つ画面」をなくし、完了通知で知らせる
  • ロールバック: インポート単位で取り消せる仕組み

「そもそもCSVインポートが必要か?」を問い直す価値はあります。

  • API連携で自動同期できないか
  • 一覧画面で直接編集できないか
  • 個別登録を楽にすれば一括不要では

その他の「シンプルにできない」ケース

Section titled “その他の「シンプルにできない」ケース”
  • 電子契約の確認画面(法的に必要)
  • 金融取引の確認(規制要件)
  • 個人情報の同意取得

→ 確認画面を「なくす」のではなく「意味のあるものにする」

  • データの完全削除
  • 外部システムへの送信(取り消し不可)
  • 本番環境への反映

→ 確認の「質」を上げる(差分表示、影響範囲の明示)

  • 複数人が関わる承認フロー
  • 条件分岐が多い申請プロセス
  • 外部システムとの連携

→ 画面数よりも「状態の可視化」に注力


このガイドは「すべての確認画面をなくせ」とは言っていません。

「本当に必要な確認か?」を問い直すことを勧めています。

  • 必要な確認は残す
  • 不要な確認は減らす
  • 確認するなら、意味のある確認にする

その判断は、システムの性質と業務の要件によります。